
教室には、年齢や上達の違いに対応できるような、細かな作業を用意しています。
例えば、折り紙は基本的に一人でできるよう、折り方の手順を示す表を用意しています。
難易度ごとに色分けしたり、難しい折り紙に挑戦したい子ども向けの本も用意しています。
このように、子どもの観察を通じて、より子どもの目線で自由で最適な選択ができるよう、日々環境を整えています。


包丁、カッター、針といった器用さと安全への注意が必要な道具でも、子どもの成長・興味に合わせて、保育士が手助けすることで、使いこなせるようになっていきます。


年少さんは水に関するものが大好きなので、洗濯のセット、机みがきのセットなどがあります。本物の包丁を使っての野菜切りもできるようになっています。

その他、字に関心のでた子には砂文字が用意され、まずは手で何回も砂の上をなぞることを先生と一緒にします。次は道具をもって溝(みぞ)をなぞっていきます。最後にはえんぴつで書けるようになります。2年から3年かけて、50音が書けるようになります。
数に関しても同様に、具体物(身体を通して十分に分かる)からやがて抽象化されたものへと教材が用意されています。


この様に保育室には、5〜6個の棚がいつも一室にあり、先生に言われなくても子どもは自分の必要に応じて教材を使い、また元に戻す生活ができるようになります。