自由選択活動の重視

登園後子どもは「朝の支度」(タオルをかけたり、コップやお帳面を出したり…)をします。
支度を終えると、それぞれ保育室に入ります。

すぐに自分のしたいものに取り組む子、ウロウロしてなかなか決められない子、お友達のを見ている子…様々です。

今、何に興味があるか、一人一人違います。
また、一つの教材をどのくらいくりかえすかも、一人一人違います。

ですから、私どもは午前中いっぱい自由活動にして、それぞれの子が—自分のペースで自分を創る—のを大切にしています。

作業をした後は、外へ出て思いっきり体を動かして遊びます。
お部屋から出る時は、自分の良いタイミングを決めて遊びにいきます。
但し、2つ約束があります。

(1)先生が一人外にいること
(2)お部屋では1つは作業をしたということ

この2つの約束、どちらも大丈夫なお子さんから、自分で決めて外へ出て遊びにいきます。(雨の日は二階のホールでのびのび遊びます)

[もくじ]
生活
感覚

言語
地理
工作
外あそび

生活

生活教育では、日常生活の中で子ども達が一人ではまだ完全に行うことが難しいところを手助けして、より完璧に秩序立って出来るように助けるという目的があります。

この際、後で一人でできるように動きを分析して伝えることが大切です。

「良い生活をすること=自立した生活をすること」だと考えます。子ども達一人一人が自立した生活を送れるよう、私たち大人は関わっています。

”洗濯”という教材を使い、小さい布を”洗う”ということを行っています。洗濯のふりをするのではなく、いずれも”本物”の活動です。

着衣枠という教材を使ってボタンの練習をしています。

”縫う”ということをしています。針に糸を通して玉結びをするのも子ども達が行っています。

写真は線上歩行をしています。体のバランスをとりながら、部屋の線の上を歩きます。ただ歩くだけでなく、かかととつまさきをつけて歩くことを意識しています。年長、年中クラスになるとそれに加えて手に何かを持って集中して歩きます。

感覚

感覚教具の特徴としては、1つの性質だけを浮き立たせてある(刺激が孤立している)という点があります。

赤い棒

赤い棒は全て同じ色で同じ太さをしています。違うところは「長さ」だけになっており、取り組む子ども達に「長さ」だけをとらえやすくしています。

秘密袋

それぞれの袋の中から、同じ形の物を出していきます。ただその時に袋の中を見ながら出してはいけません。目で見ないで手で触っただけで、物のイメージを頭に描く訓練にもなります。

感覚教具をたくさんした人が次の教具に進めます。

1,2,3 輪ゴムでまとめて…
つむ棒箱

ケースに書いてある数字に合わせ、その数だけ棒を入れます。そして、その後それぞれの数の棒を輪ゴムでとめ、数が違うと太さが異なるということを感じます。
数字が1〜9まで並んでいることで、数列の確率にもつながります。0(ゼロ)についても体験していきます。

カードは50だからビーズは…
ビーズとカードの一致作業

カードと同じ数だけのビーズをお盆に入れ、ビーズとカードの数を一致させます。よくできる人は、その逆で、ビーズと同じだけのカードを持ってくることもします。

言語

話しことばから〜文字の読み書きへ、モンテッソーリの教具を使いながら身につけていきます。

絵カード(年少)

絵を頼りに文字を読む練習をしたり、語彙を増やしたりすることに繋がります。

名前書き(年中)

馴染みのある自分の名前から、まずは書きやすいペンで練習していきます。

お料理の本作り(年長)

文字の読み書きをたくさんしてきた子ども達は、この様な本作りも出来るようになります。このレシピを元に実際に作れるため、喜んで作っています。

地理

自分たちが住んでいる地域はどのような所なのか、実際に地球儀や世界地図のパズルに触れながら学んでいきます。

地球は海の方が広いぞ

地球儀に触れ、地球は海と陸で構成されていること、陸は5つの大陸に分けられていることを学びます。

北アメリカ大陸はどこかな

大陸の大まかな形や位置をパズルを通して知ることが出来ます。

こんな所があるんだ!他の子も興味深々です

どんな世界が広がっているのか、大陸ごとに分けられた、様々な写真の中で見ることが出来ます。

工作

工作の内容は、6月は時計工作、12月はサンタのブーツ工作…というように、季節によってこまめに変わります。

工作の環境設定
10月 着せ替え人形工作と準備物の棚
2月 鬼のお面工作の準備物の棚

どの工作も、年長、年中、年少クラスで分かれており、それぞれの能力に合った材料が用意されています。

着せ替え人形の人形(人)の形を切ることで例をとると、年長クラスは”かたがみ”と紙だけが用意され、型をとるところからスタートします。

年中クラスは紙に人形の形が書いてあり、線をはさみで切ります。

年少クラスは、すでに切ってある紙(人形)を使います。

このようにすることで、どの年齢の子も能力に合った丁度良い物で取り組むことができます。

工作への取り組み

それぞれの工作の作り方は、前日のお帰りの会で紹介します。紹介も1日ごとに年長→年中→年少の順番でします。そうすることにより、大きい人が工作に取り組む様子を小さい人が見て学ぶチャンスがあります。

また、工作の机は向かい合っていて、他の人がどのように作っているかが、よく分かるようになっています。

外あそび

天気の良い日は外へ出て、思いっきり体を動かして遊びます。学年関係なく、それぞれ子ども達同士で楽しく遊ぶ姿が見られます。

砂場にて…皆で何を作っているのかな?
ハッピバースデートゥーユー♪
大きな木をケーキに見立ててお誕生会をしているようです
家族ごっこをしている女の子達です
男の子達で木登りをしています
木の周りでハイチーズ!
自転車小屋のお掃除を自分からすすんでしてくれています
大縄の練習を楽しんで行っています!!
このように縄跳びや鉄棒の練習をするお子さんもいます