
大きい人がお仕事(午前中の自由選択活動)に取り組む様子を、小さい人が見て学ぶチャンスがあります。
いつかこのお仕事をやってみたいという憧れが成長につながります。
また、年齢が異なる子ども達が一緒に過ごす中で、大きい人が小さい人や困っている人に気持ちを向ける姿があります。
大きい人は小さい人に教えてあげるだけでなく、小さい人がクラスに加わる事により、自分の年齢を意識するようになり、いままでできなかった事(例えば、苦手な食べ物が食べれるようになる等)に積極的に取り組むようになります。
異年齢混合クラス(たてわりクラス)での様子
平和の園保育園では、1日のほとんどの時間を異年齢混合クラス(たてわりクラス)で過ごしています。クラスの中で、子ども達はたくさんの心を使って生活しています。
例えば、自分の名札がつけられずに困っている小さい人には、大きいクラスの人が「つけてあげようか?」と名札をつけてくれます。
お茶をこぼしてしまった時には「手伝ってあげる!」とたくさんの子ども達が駆けつけて、一緒に床や机を拭いてくれます。なかには、まるで担任の先生の様に上手に物事を教えてくれる人もいます。私たち担任もそんな姿から学ばせてもらう事もあるほど、子ども達は子ども同士のことをとっても良く理解しているようです。
このような姿は、日常の中で次々と、しかも、まるで当たり前のことのように見られます。
大きいクラスの子ども達がこのような事を自然に行えるのは何故かというと、大きい人たちも、自分が小さかった時に、同じ様に大きい人に助けてもらったという経験があるからです。
きっと今、たくさん助けてもらっている小さい子たちも、いつか大きくなった時、自分がしてもらったように人にやさしくできる子になると思います。
大人に言われてやるのと、子どもが自分で「手伝ってあげよう」という気持ちで動くのとでは、子どもの心の動きに大きな違いがありますよね。今まですぐに行動に移せなかった子ども達も、段々と小さい人や困っている人に優しく手を差し伸べられるようになっていました。子ども達が、本当の意味での良い心を使える様に見守っていきたいなと思っています。
名札をつけてくれています
大きい人が勝手に名札をつけるのではなく、どこに付けたらいいか聞いてくれています。


出来上がった作品に名前を書いてくれています

自分も作業中でしたが、手を止めて手伝ってくれています!
年長さんが年少さんに絵本を読んでくれています

まるで先生のようですね。
こんな微笑ましい場面もあります♪