3,4,5歳クラスで行うお料理活動。年度内で1回目の活動の様子をお伝えします。
前日のお帰りの会の後、年長さんに「いままでは、前の年長さん(現在1年生)がみんなのことや小さいお友達のことを誘ってあげたり、お料理の説明をよ〜く聞いて、みんなに教えてくれていたけど、明日のお料理に前の年長さんはいないよね?どうしよう??」と投げかけると、すかさず
「今度はぼくたちが年長さんだから、教えてあげる!」
「早く保育園に来て小さいお友達を誘ってあげる!!」
という声が次々とあがりました。
なんとも頼もしいですね!
当日朝
お家の方が一生懸命作ってくださった素敵なエプロンを「見て見て!新しくボタンにしてもらったよ!」(腰ひも部分)
「お家でエプロンと三角巾の付け方、ママと一緒に練習してきたから1人でできるんだ!」・・・と言いながら、子ども達は嬉しそうにつけていました。
なかには、お子さんがやりやすいように・・・と腰ひもを長めにして後ろではなく前でリボン結びができるよう工夫してくださったお母さんもいらっしゃいました。
しかしその中には、せっかく工夫をしてくださったのに、お家でエプロンをつける練習をしないまま当日を迎えてしまい、長い腰ひもをそのまま後ろで結ぼうと苦戦しているお子さんもいました。一生懸命工夫して作ってくださったのに残念ですよね。
私たち職員もそうですが、こどもがひとりでできるように・・・と工夫した後は、その後の子どもの様子を観察して、”これでOK!”、”ここをもうちょっと変えたほうがいいかも・・・”と自分が工夫したところが、子どもにとってどうなっているのかを見てあげるところまでがとても大切なのです。

「ひとりでできるよ」


年長さんが、初めてお料理をする年少さんにエプロンの付け方を教えてあげていました。
「1人でできる?」と年長さんが聞くと、年少さんが「うん」と言って自分でやろうと頑張りました。
年長さんの手を見てください!!
今にも手が出そうですが、このお子さんはグッとこらえて年少さんが自分でボタンをとめるのをじっと見守りました。
そして、年少さんができた時、年長さんは「できたね!」と年少さんのがんばりを讃え、共にできたことの喜びを共感してあげていました。
年少さんも「うん!できた!」と満面の笑みでした。素敵な場面でした。
お料理中の様子
お料理を一緒にやるグループは1グループ3〜4人です。そしてその中には必ず年長さんが1人いるという約束があります。
今回のお料理活動では年長さんがどのくらい自分のグループをまとめてリードしていくことができるのか、小さいお友達への配慮がどの程度できるのか、私たちもドキドキしながら見ていました。
すると・・・去年までは年長さんのお姉さん達に頼りっきりだった人が”自分がリードしなければ!!”と一生懸命同じグループの人に教えてあげようとする姿が見られたり、まだまだ自分のことだけでいっぱいいっぱいで、小さなお友達のことを忘れておいてきてしまう人がいたり・・・と様々な年長さんの姿がありました。
最初はこれで良いのです。これからお料理活動の回数を重ねながら、年長さんがグループの中でどのような役割を果たせばよいのか、どのように心配りをしてあげたらよいのか学んでいきます。
これからどのように子ども達が変わっていくのか、とても楽しみです。

「次、何するか分からないの?」→「うん・・・」

→「うん!分かった!」

「おさえているね」→「うん!」


