園庭での子ども達

砂場で年長クラスのHさんが、2歳クラスのYさんに「今日お誕生日なの?お姉ちゃんがケーキを作ってあげるね」といい、洗面器とカップで大きなアンパンマンのケーキを作ってくれました。「おめでとう!ハッピバースデートゥーユー♪・・・」パチパチパチ!二人ともとっても嬉しそうでした。

そら・ほし組(3,4,5歳クラス)の子ども達が砂場で水を使ってもよいことになった日、砂+水は魅力的で、1歳のMちゃんはハイハイで泥水に近づいて行きます。このままだとMちゃんは全身泥水で汚れてしまいます。泥水を飲んでしまうかもしれません。早く抱っこして、行くのを止めないと大変なことになります。

これを見た年長クラスのSさん「お姉ちゃんみたいに大きくなったらできるよ」と優しく声を掛けました。するとMちゃんはニッコリして泥水から離れて行きました。

自分より年下の子がいることで、何か自分ができることをしてあげたい。かつて自分が小さい時にそうしてもらったように、今度は自分が同じようにやってあげたい。

これをやってあげたら喜ぶかな?こういうふうに言うと分かるかな?自分のことだけでなく誰かのために、心や体を使う事を園生活の中で経験し、学んできた子ども達。

「ダメ!」「やめて!」ではなく、小さい人の心に届く言葉を掛けることが自然にできる子ども達。

縦割りの園生活の中で育まれた「誰かの為に自分を使いたい」という心はまた受け継がれていくことでしょう。

「♪小さな人々のひとりひとりを見守ろう、一人ひとりの中にキリストは いる〜」という聖歌があります。小さい人達を大事にする大きい人達。キリスト教の精神は子ども達の中に入っていると感じました。

(7月の園だより)