子どもの「中心と周辺」

「子ども」って何?我が子のより良い成長のためにどうしたら良いの?

私たち保育士は、平和の園保育園の職員になった瞬間から、より良い子どもとの関わりを求めて園内研修を積み重ねております。

主に「モンテッソーリの発見」の本に基づいて、毎月どこかの章をじっくり読み、自分にゆだねられた子ども達のことを思いめぐらしています。

今回の研修会は、その第14章でした。興味のある方は玄関の図書コーナーにありますので、どうぞご覧ください。

中心と周辺

この章には要約するとこういうことが書かれています。


個人としての子どもは「中心と周辺」という二つの局面を持っています。

モンテッソーリは子どもをよく観察し、子どもを尊重し、人間の一番大切なところ=中心は神様と繋がっていて、ここは 親であっても大人が手を突っ込んでかき混ぜてはいけないところ、と言っています。

私たちの関わりあいの対象は周辺であって、中心とは間接的なつながりだけです。


子どもの意思を大人の意見ですりかえてしまうのは容易です。だが、もしこれをしてしまえば私達は、子どもが自分の人格を形成する偉大な権利を奪ってしまったことになります。

子どもが絶えず、大人の指示やすすめのままに行動している限り、子どもの自発的な精神の活力は弱まり、他人の強い意思に押されてしまいます。


少し難しい話になりましたが、私たちが上記のように考え、子ども達と関わっています。

おうちで考えられる「おけいこ事」を例にあげると・・・
全ての「おけいこ事」があてはまる訳ではありませんが、中には親に良い結果をお見せすることを大切にし過ぎて、子どもの中に入りこみ過ぎているものもあるのでは。その結果自分を無くし、うつろになっていくケースもあります。

もし始めるなら、自分を作る大切な幼少期からではなく、学校へ行ってからの方がいいですよ、と私たちが幼児期のおけいこ事をすすめない理由はここにあります。

子どもは親から生まれ、親と共通点をたくさん持っているでしょうが、たとえ親子であっても一人の人間として人格を持った者として関わっていく事が大切なのではないでしょうか。