運動会

9月のメイン行事、運動会がいよいよ近づいてきました!
今回のお便りでは、縦割り競技の「大玉転がし」についてお知らせします。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、平和の園の大玉転がしのペアは子ども達が決めています。
ではどのようにペアが決まったかご紹介したいと思います。


9月○日 お帰りの会の時間

「大玉転がしの2人組、先生が決めてもいい?」と担任が聞くと、「えー!?」「ヤダー!」「自分たちで決めたい!」と声が上がりました。

そこで、まずは【好きな人同士】でペアを作ることに。ペアが決まったら、ホールや園庭で実際にやってみます。そして、やってみてどうだったか、部屋に戻って聞いてみました。

「大玉転がし、やってみてどうだった?」と聞くと、
「楽しかった!」「またやりたい!」とみんな大喜びでした。
「何か困ったことはなかった?大丈夫だった?」と聞くと、
「うん!」「大丈夫!」という声の中に、
『AちゃんとBちゃん(年少さん同士)が転がす時どっか行ったりしてた』
『並ぶ所が分からなくて困ってた』という声が。

実は【好きな人同士】でペアを作ったため、年少さんや初めての人同士のペアが出来、大玉を上手く扱えず、あちこちに行ったり、並ぶ所が分からず、フラフラしていたのです。この話し合いを通して、みんなそのことに気づき、考え始めました。

そして、「年少さんは初めてだから分からないと思う」
「年長さんと年中さんが、一緒にやって教えてあげる」
という話にまとまり、もう一度ペアを作り直すことになりました。

9月△日 お帰りの会の時間

以前のことを振り返り、大きい人は小さい人のことを考えて各々誘い、また新しい2人組が出来上がりました。そして、実際にやってみて、また話し合い。すると今回は年少さんもちゃんとできました。

以前不安そうにしていた年少さんも「楽しかった!」と、みんな良い表情をしていました。
そのため、今回のペアは「これでいいね!」と本番を迎えることになりました。


毎年、このような流れで、数日かけて2人組を決めています。

他の競技や、子どもの係りもそうですが、大人が全て決めて、子どもに山ほど練習させれば、もっと早くそして簡単に色々なことが決まります。しかし、この園では行事の時もいつもの生活同様「子どもが自分で考える」ということを大切にしています。

大人に決められた中でやる運動会と、子どもが自分で「これ」と決めた運動会では、子どもの気持ちの熱量が違います。

どうぞこの運動会は、勝敗に関わらず、たくさんの子どもの心の動きがあったことを踏まえて、熱い声援を送っていただけたらと思います。

上手く回れた!次はあっちに!
よし行くぞ!!

初めての子や、年少さんの子の、純粋に大玉転がしを楽しんでいる姿や、その隣で小さい人のことを気にかけながら大玉の軌道を支える大きい人の姿、同学年同士、お互いを気遣いながら楽しんでいる姿などなど・・・子ども達それぞれの姿や表情にもぜひご注目ください!

あとは任せて!
赤白どちらも、年中さん同士のペアです!
負けないぞーー!
年長さんと年少さんのペア。年長さんのリードがとても上手です!